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時々書きます。百合が好き。

「ヤング島抱月」感想等

2020年1月10日に発売された『電撃文庫MAGAZINE2月号」のp198に掲載されている安達としまむら「ヤング島抱月」の感想を書こうと思います。

 

まずは冒頭部分の後輩とのお話から。バスケ部の後輩という事は覚えているのに、名前を覚えていない所がしまむららしいなぁと初手でもう顔が緩んでしまいましたね。できないことを許されている、という変な点が決め手でバスケ部に入るという所をみると、中学生のしまむらはやはり今よりも行動的な事が読み取れますね。今ならやってもいいよと言われても眠いからいいですと逃げるって…w ゆるゆるだなぁ。

後輩からも「丸くなりましたね」なんて言われている所、しまむらも安達と出会ったことで変わっていっているの再認識させられて、第8巻のヤチーの「安達さんに出会ってからですな」と「そこからしまむらさんは変わっていく」と「いい出会いをしましたな」が脳内で想起させられてちょっと感動してました。その後の後輩の「舐めた口きく後輩なんてまず蹴り入れてましたからね」で笑ってしまって感動が薄れてしまいましたが…w  気に入らない後輩にはろくにパスしていなかったなんて中学生のしまむらも結構ドライでキツめの性格…第1巻でボール一人で持ちすぎ、とよく注意されたとも言っていましたし、一人の力でどこまでできるか試したくなる性分なんて本当に団体競技向いていないと思いましたね…。向いていないと悟るのが中学生3年生は遅すぎないかしまむら…?昔の自分の事はどれも少し恥ずかしい過去のようですね。あと、中山(仮)さんにはやはり「ばいばい」でしたね。

 

次に永藤。いきなり「どーん」は安達の時に一度経験してますよねw このどーんは止まるつもりだったけど間に合わなかったどーんとほぼ同種のどーんだ。暇だからうろうろするという永藤思考回路や話す内容で永藤特有の世界観に今回も引き込まれましたね。あと、永藤や日野単品でうろついてる時に、「あれ?日野(又は永藤)は?」っての大好きです。今回は視線だけで気づいて身振り手振りで説明してましたね…w  永藤とわかれる時に中指立ててわかれましたが、これがあだしま民のなかで流行ってしまうとちょっと民度低いと勘違いで疑われそうな気がして怖いと感じてしまう私でした。あだしま民は器が大きいけれど自分からは盛っていこうとしないような人が多いと勝手に思っている。

 

メールで安達から『クリスマスは、なにかしよう』ときましたね。もうこれだけで私はありとあらゆる妄想をしてしまってますがそこは割愛。しかし、あだしま民全員、先が気になって仕方がなくなる一文だとおもいます。『どんな服がいい?』ときて、『普通のでいいんじゃないかな』とだけ打って終えるしまむらはやはり罪作りな女だなぁって思ってしまいますね…また安達がどれだけ頭を抱えて悩む事やら……w      これだから女難の相が出るんですよ…!しまむらが考えた安達の酷い格好とはどんな格好なのかも気になりますね……!知りたい事がまだまだあり過ぎて困る…!!

 

ヤチーはしまむら家のペットみたくなってて和みますねぇ…。この純粋な生き物の前では誰もが気を許してしまいそうなものです。しまむら家がゆるいだけなのかもしれませんけどね…。しょーさんがヤチーのお世話は後と言っていることから、魚のお世話を優先させていたのかもしれませんね。いきもの係なだけあって生き物大好きですねしょーさん。ヤチーはその生き物中でも特別きれいなものであり友達なのです。

 

普段しまむらって、昔はどんな感じだった?とか聞かれると、結構はぐらかしがちだったのですが、今回、最後のp203からはなかなかに鮮明に書かれていて凄く嬉しかったですね。始業式に抜け出すしまむら、安達と少し似通った部分が見受けられますね。違うのは自分の行動に抵抗が激しいというところかな。窮屈な、固定されたような空間や空気が嫌いというのはわかりますね…。この時に樽見の事を気にかけている所がありますが、やはり人間関係に結構さっぱりした印象が見受けられますね。この頃からしまむらは執着や依存といったものが少なそうです。なんせたった3年間で仲の良かった樽見の事を過去と照らし合わせないと思い出せない程ですからね。だからこそ、安達の事は大切に、特別に思っていて欲しいものです(読者目線)。

 

進学初日、この出来事がふりょーへの第一歩目になってしまったのでしょう。

この世界の安達としまむらは、折り重なる偶然、宇宙規模の奇跡で成り立っているのです。詞的に言ってみたけれどつまり、安達としまむら大好き。これに尽きる。