ebiten0のブログ

時々書きます。百合が好き。

『私の初恋相手がキスしてた』感想レビュー

なっはっは、元気かね。えびてんだよ。

やっっっと入間人間様の新作を読み終えられて、読み終えた直後である今、サンドバックがあるなら息が切れるまで蹴り続けられるほどのエネルギーが膨らんでいる!でもサンドバックなんてない!ので、ブログにエネルギー注ぎます。というか、サンドバックってパンチするものだっけ?個人的にはキックしたほうが楽しそう。

それはいいとして、今回は『私の初恋相手がキスしてた』の感想とかレビュー?みたいなこと書いていきますね!一応、本編以外のカクヨムに掲載されてるやつとか諸々全部読みましたぜへへへ…テンションすごいのでさっさと書いていきますね。

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ざっくりとした話としては、まぁタイトル通りなんですけど初恋相手がキスしてたところを目撃する話ですね。表紙(画像)の左の子が初恋相手(右の子)がキスしてるとこ見ちゃったわけで、どうする!?ってな話です。自分で書いてて雑としか思えないなこれ。

まぁ、私の下手な説明はあれですが、内容はもっと複雑です。はっきりいってこの一巻目はキスしてるとこを目撃するまでの過程を書いたお話で、キャラクターたちのこれまでの生活やその時その時の心情をめっちゃ上手く書いてるもので、チュートリアルみたいな感じです。まだ一巻目だから今のうちに買って続きのワクワク感を楽しもう!

 

 

ここからネタバレ入りますので注意。

まず、ざっくり全体を通しての感想は、めっちゃ面白かった!うん、凄いね入間人間様。文字の構成がこれまた凄い。キャラクターの独特すぎるネーミングセンスもそうだけど全体的なシナリオの組み方が凄い良いと思いました。相変わらず入間人間様は人間の感情とか距離とか空気感を描くのが本当にうまいと思います。

この作品、序盤から少しずつ上げていって上げていって最後まで上がり続ける!みたいな面白さ。序盤暗い話多め、というか人物たちの環境や性格の説明で上手く作品の空気感を出していきつつ、見せたいところを最後の最後にぎゅぎゅっと持ってきて盛り上げるという、構成。そう、話の構成によって味がより出てるって思いましたね。

あとやっぱり、入間人間様感がめちゃめちゃ伝わってきたと感じてます。チキさんは良い人やし、美人やし、花の匂いするし、頭いいし、優しいし、面倒見いいし、一緒にいると落ち着くし、胸デカいし、美人だからだ。のくだりなんて佐伯沙弥香を連想させちゃったし、キャラクターの会話からもう滲み出てる感じがしましたね。

内容に関してはもう、『先が気になる』しか頭にない。全3巻で完結させる予定のようですが、一巻でこの作品のタイトルの全てを表しちゃってて2巻の内容と噛み合うのか…?って思っちゃいますね。

 

あと、もうそろそろ話して良い?安達としまむらのことなんだけど…。話すね。

いやーヤバいね、こういう楽しませ方しちゃうか〜!かぁ〜!最っ高!

チキさんの和服で本編にも「日野さんの家にご挨拶があったから」みたいな台詞あって声上げちゃいましたよもー。テンションぶち上げよもー。

日野家の職業とかめちゃめちゃ気になってるんだからもっと教えてよもー。チキさんの素性は未だに明らかになっていないので、それに次いで日野家との関係も見えてくるといいですな!というか、やはり日野家と絡むのはお金持ちばかりなのか…?チキさん金持ちだし…!悪いことしてたら殴られるくらい厳しい家庭みたいだし…(どこでも悪いことしたら殴られるのかも)。あー!気になる!色々と楽しみですね!

そしてそして、何よりもね。わかるよねうん。そう、そうですよ。私が今回めちゃめちゃ声を上げでテンションがおかしなことになったのが『うまくいかなくて、たくさん傷つけても、恨まないで』ですよ。

いやぁー、これもうんめーってやつですかね。チキさんが買ってきて渡したやつがまさかそれだなんて思います?ヤベーですねほんと。安達としまむら知ってたら絶対知ってるよね。今回至る所にあだしま成分をふりかけられてて、えっこれって実質安達としまむらじゃん…とか怖いこと言い始めそうです。

メロンブックスの特典ssも最高でしたね。安達のバイト環境をより知ることが出来ましたが、よく辞めなかったなって思いますねアレ、私なら絶対辞めそう…。働くってえらいじゃんねほんと。この特典ssも家宝にしますね…。

カクヨムの2つのお話もよかったですねー。しまむらと関係のある人が増えていきますね。結構人脈広い、っていうか人脈というほどの関係でもないですが。普段から安達としまむらのような作品ばっかり読んでるから今回の話の過ごしてきた生活内容とかみると、人間様々だなぁって思いますね。

日野家でのチキさんの様子も本編読んだ後だとめちゃ面白かったですね…!まぁ、とりあえず日野家についてもっと教えていただいていいですかね?それはそれとして、チキさんについてももっと知りたくなるお話。ひのながも安定して最高なんだよねこれが。

実は先にカクヨムのは2つとも本編を読む前に読んじゃってたんですけど、本編を知った後だと面白さが段違いになりますね。もし読んでないよ!って方がいましたら是非カクヨムに掲載されてる小説読んで下さいね!

 

今回の総合的評価を星にするならば星★★★★☆

って感じです。総合的にみて本当に面白かった。最後へのくだり(タイトル回収)に持っていく盛り上げ方がとても好きでした。唯一気になったのが、関西弁を交えての文章ですかね。めちゃめちゃ関西人なので頭の中で読んでる時のイントネーションが気になって気になって仕方がありませんでしたね。である調と関西弁が組み合わさってて凄い違和感があって読みにくいというのがあったことが少し残念でした。(リリカルなのはの、はやてちゃんの声がめっちゃ幻聴として聞こえた)。

とにかく先が気になってしまう一冊。続きが読みたい!とうずうずする楽しさを味わいたい人は絶対手に取って後悔しないことでしょう。入間人間様の独特な文字力とキャラクターたちの心情や関係性、そういったものをまるまる楽しめちゃう一冊だと思います。

 

 

 

 

 

おまけ

233ページのチキさんの台詞の「だってウミちゃんから会いたいなんて、普通は行ってこないでしょ」の漢字。多分「言う」が「行う」に変換ミスしちゃってる。