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時々書きます。百合が好き。

安達としまむら9巻 感想&考察っぽいの

こんにちは、こんばんは。どうも、えびえびてんてんです(早速9巻に影響されてる)

皆様、安達としまむら9巻。手に取りましたでしょうか?読み終えましたでしょうか?2020年10月。こんなにも安達としまむらを毎日のように楽しめるのは初めてやもしれませんね。今回ついに第9巻ということで、アニメやら何から何までもうばっちり楽しませて頂いております。そんな安達としまむら大好き人間の私の感想や考察をこれより書かせて頂きます。よろしければ是非最後までお目通し下さいませ〜。

 

※注意!!

これより安達としまむら9巻のネタバレを多量に含みます!まだ読んでないよ!って方は回れ右をして中指立てながら元気にお帰りになった方が宜しいかと存じます。それ以外の方は、ごゆるりと…

 

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ここから感想&考察っぽいの↓

まずはそうですね…カラーページから話していきましょう。カラーページでは、しまむら、安達、日野、永藤、ヤシロの5人が登場人物の紹介として載せられています。9巻に合わせて紹介文が書かれているのですが、ヤシロの紹介文がなんの変化もなく不動だったのがちょっと笑っちゃいましたね。そう言えばドーホー探しに来てたのでした。しまむら家でただ飯食らってるばっかりだったので忘れかけてました。それはいけないね、反省。大いに反省。絵についてはやはりのんさんの新イラストを楽しみにしていたのでとても残念で仕方がありません…。しかしその事については最後に魔法の言葉であだしま民に少し希望を持たせようと思っているので置いておきましょう。

ではでは早速本編へ。

 

第一章の『ヤング島抱月』

電撃文庫magazineで半分ほどはもう知っておりましたし、9巻に載せられるであろうとも予想出来ていたので読み直し気分で読み始めました。中学二年生でしまむらが徐々に集団競技に向いてないのはわかってきていて、中3になって向いてないと確信した。舌打ち漏らしたり愛想ゼロだったり尖ったしまむらもめっちゃ好き。というかそれよりしまむら今回の9巻安達にもだけど後輩にもセクハラし過ぎでは…?そんな過去の話を出来るヤシロはまたしまむらにとっても不思議な関係性ですよねー。全部ひっくるめて言えば結局うんめーに落ち着くのですけどね。

 

『安達と島村』

こちらもWEB版で知っていましたが、めちゃめちゃ気になってた安達母の名前!『赤華』「もうなんて読むの?せきか?あかか?はないか…」とかぶつぶつめちゃめちゃ考えてたんですけどね…『あつか』は読めないですよ…でも9巻でわかってほんとスッキリしました…!しまむら母が赤華さんのいる隣のシャワーからシャワーノズルを使って湯を流した時の赤華さんの「殺すぞ」が好き過ぎる私でございました。あと、この時「殺すぞ」と言われてもなおシャワーを止めた訳じゃなく湯量を控えめにしただけっていうしまむら母の面白すぎる行動っていうね…。まぁ全身冗談みたいな人だからね…。

 

第二章の『AKIRA

ここら辺で私は「あれ…これもWEB版で見たな…」ってちょっとだけ残念に思ってしましましたね。WEB版やmagazineと言えどわたくしめはめちゃめちゃ読み耽っていたのでかなり内容知っていたんですよ…。え、ここの感想短くない?って思った方許して。江目さん好き。

 

第三章の『TAEKO』

ここら辺で私は「あれ…これって安達としまむらって本じゃなくて日野と永藤って本だっけ…?」などと口にしてしまいました。なんとAKIRAから続いてTAEKOときてもっかい『たえこ 妙なる日、野たる子』と続いたので流石に「ひのなが多いな!」って突っ込んでしまいました。でもまぁ、このニ〜三章を読んでもう日野と永藤はもう大丈夫だ……って確かなる安心感を得られた事には間違いありませんよね。ひのなが推しの方々にはもう9巻はたまらなく絶品だった事間違いなしですね。うぃーん好き。

 

『2033 8 11 21:47:22』。

ヤシロの謎をてっていきゅうめいして謎を解かないと取れない髪の毛。まさかまた掘り返してお話にしてくれるとは思っていませんでした。むしろもう忘れ去られているとばかり。反省。それはそれとして、ヤチーの「およそ十六年後に、とても大きなものを見つけることになるでしょう」「そしてその時こそ、チキュージンは」……何!?もうめちゃめちゃ気になります。単純に考えてタイトルの2033がその時なのだとすれば、この安達としまむらの世界は2017年ということになりますね。果たして16年後に何が起きるのでしょうか……。

 

第四章の『テンペスト 〜桜花聖誕帖〜』

お待たせしましたと言わんばかりの第4章。ようやく安達としまむらの話が見られる訳ですか……長かったなここまで…というのが素直な感想でした。クリスマス。普通の格好でいいんじゃないかと丸投げされた安達さんから始まって……しまむら視点に切り替わり即クリスマス当日。………え。うそん。第二巻のクリスマス当日までの文章量に慣れてしまってた私は唖然としてしましいました…。いくら恋人同士になったからといってあっさりし過ぎじゃないか!?と。一章ヤング島抱月で電話で誘ってから色々とあるもんだろうと思っていたけどなかったのです…。ちょっと残念。9巻発売前に色々と妄想して考えていて、クリスマスをあの樽見が見逃すわけない!とかも思っていたけど、しまむらは欠伸の間にちょっと考えていたくらいしか今回書かれていなくて、次回に持ち越しになっちゃいましたね。でも安達と樽見の事を考えてたって事は何かしら電話とかあったのかもしれません。やっぱり10巻で安達vs樽見になるのかな…?

安達との待ち合わせ時間前に寝ちゃってたしまむらさん。ヤシロが「くりすまー」って飛び跳ねていましたが、あれ実はしまむらの事起こしてあげてたのでは?なんて変な深読みしちゃってる私でした。出かける前に2人ともなんやかんやあってモールで待ち合わせ。チャイナ服、きちゃいましたね…!予想はしてましたがまさか自腹でチャイナ服を買ってしまうとは恐れ入りました。何色なのか気になりますねー!きっと青いとは思うけど!!つーってスリットから指を這わすしまむらさん。ほんと9巻のしまむらはセクハラ魔。

当たり前のように手を繋いでドーナツ屋へ向かう2人。その途中の安達の「しまむらは、私のことどれくらい考えたりする?」って質問。聞くんだ…って笑っちゃいました。これだけ聞くとめちゃくちゃめんどくさい女に見えちゃうよ安達……。あの5巻の4ページ半のめんどくさい女なんだけどね…。それはそうとクリスマスプレゼントがなかったのも残念でしたね…互いに忘れてるとは思いもしませんでしたし、安達はブーメンを何故去年プレゼントされたんだろうって悩んでたのに服装を考えるのにいっぱいで忘れてしまうとは。食べてから一緒に買いに行こうってしまむらは言ってたけどそこのプレゼント描写は全カットですか…ぐぬぬ……。ドーナツを買って安達としまむらが座った窓際の席は聖地としてあだしま民の特等席となりそうですね。ここまでかなりマイナスな事が多く続いていたけれど、p165〜171のやり取りで何人ものあだしま民が心肺停止に追いやられた事だと思います。ここはほんと大好き…。今まで、

安達→→→→→→→←←←しまむら

って感じだったけど、ようやく

安達→→→→→←←←←←しまむら

となってきましたね…!安達からしまむらへというのはもうたっくさん見てきましたが、ようやくしまむらから安達へ向かう感情が見て取れてほんと素晴らしかったです…!!

最後の「好きだぜ、安達」、「安達桜って顔になった」からの耳を摘んで頬をつつくムーブ。はい、私は死にました。最高でございました。

蛇足すぎるけど耳動かせるの凄いよねしまむら。もしかしたら耳を全部耳の穴に入れる事だって出来るかもしれない。なんてね。

 

 

『安達と島村とクリスマス』

今回9巻で最も私が参りました。舐めてましたすみませんでした。ってド反省したのがここからになります。第8巻では皆様一同MVPはパンチョで間違いないと思いますが(一部ヤシロ派がいるかも)今回の第9巻。MVPは良香ちゃんで決まりですよね!(一部江目さん過激派がいるかもしれないけど)。いや、もー舐めてましたね。まさかあの母親がここまでするとは…まさに行動力の化身。ここら辺ずっと笑顔で見てました。クリスマスパーチーに安達と赤華さんを対面させるとは誰が予想出来るのですか…!もうしまむら母と赤華さんの会話も関係性も大好きで仕方なくなりました。しかし、皆様お気づきになられたでしょうか。今回のこの9巻、なんと『矛盾点』が生まれてしまいました。はい、矛盾点でございます。今までは、しまむらから安達に出会ったのか、安達からしまむらに出会ったのか問題や、何故日野と永藤はしまむらに自分たちは中学生からの付き合いだよって嘘を言ったのか問題などがございましたが、今回は何と『安達の父親、少なくとも第3巻から9巻の間に亡くなってしまった問題』が起きました。9巻p178で赤華さんが「うちは旦那いないわよ」との発言をしており、初めて見たとき「え!?」と心底驚いてしまいました。皆様是非、第3巻を今お手に取ってp64の7行目、「あくまで〜‥」からお読み下さい。そう「休日も両親は何処かに出かけているので〜…」とあります。両親。ほう…まぁ、というわけでございます…。何を隠そう私自身の家がシングルマザーなものでして、人と話すときは勿論、心の中でさえ「両親が〜」だとかは使った事がありません。居ないものは、言葉にすら出てこないものです。今まで安達にも父親はいるんだな、うんうん。と思って過ごしてきた私にとってこれはものすごく衝撃的な発表でございました。しかしこう言っておきながら、もしかするとこれは保険なのでは?と思わせる文章も存在していて、9巻p156〜157のしまむらの言葉で、安達の父親の事について存在の影も感じさせないと書かれているのです。確かに、安達から父親の話を一言も聞いた事はありません。そもそも家族の話なんてしないというのがありますが。でもまぁ、一応この矛盾が起きた事に対しての保険のようなものなのかなと思いました。と、それはそれとして。安達ちゃんに安達母をプレゼントした素敵な良香サンタでした。

 

五章の『割り切ってない関係ですから』

始まりましたクリスマスパーチー!しまむら父の台詞今までで1番多かったですね!今まで少な過ぎてしまむら父の台詞全部暗記してたけどもう難しくなっちゃいました。安達としまむら付き合ってますよって言ったらひっくり返るかもしれない。いや、この父親なら普通に対応しそうかも……。

赤華さんがスペシャルゲストとしてきてからが本当のクリスマスパーチーでしたね。しまむらと赤華さんとの短い会話の中での空気とか好きすぎるし、肘をがしがし当ててる安達と島村好きすぎるし、娘に話を振れと言われてめっちゃ不器用ながらに出た「冬は、もっと暖かい格好をしなさい」とか、安達と安達母の空気と距離感好きすぎるし、もうここら辺で畳みかけてこられて失神しそうになってました。安達も、赤華さんも、お互い嫌いな訳じゃなくて接し方がわからないだけなんですよねほんと!もー大好きこの家族も。「楽しくない」なんて言葉でも、声は温かく、確実に思い出に残る出来事だったんだなと、こっちまで心温まりました。

前にTwitterなどで安達としまむらどっちがお酒強いのか問題がございましたが、9巻で答えに近いことも言われていて凄い嬉しかったです!赤華さんがお酒を持ってきてくれたけど、良香ちゃんは全く飲めないとのこと。しまむらが母親似らしいとも言っており、これはもう『お酒はしまむら弱くて、安達が強い』なんじゃないかなと!勿論まだ確定したわけじゃないので逆などもあり得ますが、信憑性は増したかなと。大興奮の第9巻でした。

 

 

いかがでしたでしょうか。第9巻。個人的には少し物足りなさを感じました。イラストの件は勿論のこと、安達としまむらより日野と永藤のページが多いのもありましたし、安達としまむらより安達と島村って感じも強かったですよね。クリスマスデートももうちょっといっぱい見たかったななんて贅沢に思っています。結局どんなクリスマスプレゼント買いにいったのか見られなかったし…。第8巻が10点満点だったとしたら今回は高く見積もって8.5くらいかなと思います。それでも、内容はほんとに素晴らしいものばかりでもう大好きです!もう6回ほど読み直していますし、これからももっと読んでいきたいと思っています!最後の方に私の希望的観測&考察という名の願望を書き綴っているので読んじゃって下さいませ。↓

 

 

あとがきについて。Twitterにて「のん先生の事についてとか少しは書いてるかと思ったのにあとがき1行だけ…」という声を見かけ、よし、私が少し希望の光を授けようとおもい立ちました。そのあとがきの1行が『禍福は糾える縄の如し』です。意味は『幸福と不幸は縄のように交互にやってくる』という意味のようです。ここから読み取りましょう!安達としまむら第9巻、色々と問題がありましたよね…のんさんのイラストがなかったり、少し物足りなさを感じたりと。しかし今回のこの9巻がマイナスだとすればあとがきの言葉の通りに行くと10巻目はとんでもない幸福が待っているのではないのでしょうか。

皆様、今すぐ安達としまむら第9巻を手に取って帯で隠れている表紙の右部分を見て下さい。「安達と出会ってからの〜…」から見てください。最後の方、帯があると丁度見えないのですが、『特別編の第9巻』とあります。そう、特別編です。先程から言っていたように今回私は9巻に『物足りなさ』を感じていました。その物足りなさの正体がこれなのだと思います。特別編。つまり、今回のこの9巻は、9巻という名の番外編のような立ち位置なのではないかと睨んでいます。

もしかすると、いえほんと希望願望妄想etcでしかありませんが、第10巻にてのん先生のイラストが描かれ、内容も安達としまむらの重要な部分にもっと触れていき、超豪華に仕上がるのではないかと思っています!なんせ記念すべき『第10巻』なんですから!

 

これらが現実になる事を心より望んでいます。私は絶対に諦めない。

今回の!第9巻も!楽しく見届けさせて頂きました!

私は!安達としまむらが大、好き、だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!