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時々書きます。百合が好き。

安達としまむら『樽見としまむら0.00000000000000000』感想&考察

ブログではお久しぶりです。えびてんです。

今回は安達としまむらコミカライズ版3巻に付いてくる特典?というかおまけ?いや、なんだろ…特別付録…うーん、上手い言い方が見つからないけどそういうので付いてくる『樽見しまむら0.00000000000000000』についての感想になります。ネタバレを大いに含みますのでまだ読んでないよ!って方は回れ右して書店へGO。

 

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何から言おうか迷ったので内容に沿って書いていきますね。

まずしまちゃんとたるちゃんの若かりし頃の会話シーンから。

おそらく幼稚園の年長さんくらいの話だと思います。あだしま原作2巻で『しまちゃんは、おとなになったらおっきいのになりますっ』って言ってた頃に幼稚園の年長くらいにと書かれており、アニメでは幼稚園で特別に仲良しな女の子がいたとも言っており、原作や漫画では樽見という名前は伏せられているものの、アニメでは名札に樽見の『た』だけふせられ『るみ』まで見えていました。おそらく樽見でしょう。樽見しまむらが特に仲が良かった時期は幼稚園ということが絞られます。故に今回のこの『樽見しまむら』でも、会話のレベルや話し方から幼稚園と推測いたしました。

この序盤の2人の掛け合いを見て、しまむらの小さい頃まんまヤチーじゃんと思いましたね。原作にてヤチーの手を前に出して走る姿が昔のしまむらそっくりという話は出ていましたが、喋り方などここまで似ているとは少々驚きました。うちゅうじんはおかしを欲しがってるとか、りんごでもいいとか…ねぇ?あまりにもヤチーを想起させるような単語を連発していましたね。

それも、夢のように浮かぶ樽見の記憶であっていつまでも残り続けていたとは。母に頼まれて買い物に行かされたり、授業に集中できなかったりと、たるちゃんがサボる原因の一つにしまむらが含まれていた事にも驚きで納得です。それに最後にスーパーに先に行くかどうかと完全に気分次第だったけど、結果的にしまむらに出逢ったのは紛れもなくうんめーだなぁと思いましたね。入間人間先生の得意分野というか『運命』を見せつけてきている感が良きだと思いました。

 

 

しかし、私が今回のこのたるしまで特に思ったのは『樽見は過去に囚われすぎている』という点だと思います。これは原作を見返して頂ければわかると思うのですが、例えば3巻の『しまちゃん、昔とけっこー変わったな』という発言や、5巻でしまちゃんを絵に描いた時も昔の写真を見て練習していたというのもありますが、そこにあるしまちゃんを見ながら描いたにも関わらず顔が幼くなっているところなど、樽見が過去に囚われているような例を挙げればかなりのものがあります。(是非見返してみて…!)。

このように樽見は『過去のしまむら』を『今のしまむら』に求めている節がいくつかあります。今回のこのたるしまではそれがかなり強めに書かれていたと思います。それも中学に上がってから全く会っていなかった故に過去が基本となり、仕方のない事だと思います。

私はこう思うのです。樽見はきっと『高校になってまた出会っても、過去(昔一緒にいた経験)があるから、それが連続するようにまた友達などになれるはず』と思っていたと感じます。そこで、ですよ。今回のタイトル。

樽見しまむら0.00000000000000000』

はい。今までのお話で『安達としまむら0.99』などがございましたよね。この『0.99』などはその登場人物たちの物語の『始まり』を意味していると思うのです。安達としまむらだってきっと『安達としまむら0』から始まって『安達としまむら0.99』→『安達としまむら』と連続するように続いています。

  

しかし。しかししかし。樽見は過去にしまちゃんと一緒にいたじゃないですか。なら精肉店で出会う時には『0.00000000000000000』じゃなくいくつか数字が増えていていいものだと思いました。しかし『0』。

つまり、しまむらにとっては樽見との出逢いはこの精肉店からニューゲームな訳です。樽見は過去があるから連続するように仲良くなれると思っていたかもしれませんが、しまむらからすればまた『0』から始まっているのです。

それが今回のこのタイトルである『樽見しまむら0.00000000000000000』の意味だと愚考致しまする。

いやはや、おそろしいものですね。たるちゃんはあんなにもしまちゃんの面影をなぞろうとしているのに、しまちゃんは過去を求めていない。

言い方を変えれば、しまむらは『今』を求めていて、きっと樽見も『過去のしまむら』より『今のしまむら』を見るように努力しているのだと思います。いくら過去に囚われていても、本編を見れば『今』のしまむらとの関係をより良い方向に進めようと努力はしています。

でも、いや、だからこそ安達という存在は大きすぎて読者である我々は樽見が不憫に見えてしまうのかもしれません。

 

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。樽見。色々頑張って欲しいですね。樽見の事を単に邪魔だなんていうやつは出てこいわたしが樽見の良さについて何時間か説教してやる。今まで何度も言ってるけど安達としまむらに出てくるキャラクターはみんな大好きなんですよ…!江目さんだって好きだし!しまむらの近所に住んでるパグの栗だって好きだし!しょーさんが飼ってる日野が釣ってきた魚だって好きだし!(アニメは金魚鉢に金魚入ってて笑った)。フリマで神父さんから買った三百円の釣竿だって好きだし!日野の家にある掛け軸だって好きだし!もーいっぱいめっちゃ好きなんですよ!(書いてて後半人物じゃない事に気付いたけどまぁ、いいか)。

特に樽見なんていいキャラしてるじゃないですか。佐伯さんみたいに『樽見について』みたいな番外編欲しいよね。しまむら樽見にとって色々特別な人なのは間違いありませんし、それが恋なのか、友なのか、はたまた名前のつけられないまた特別なものなのか、本編にてこれからどう描かれていくのかほんとに楽しみですね!

今回はかなり短かったけどどうでしたかね。あくまで自分なりの解釈ですので『これが正解』とかはないですのでお気をつけて。最近更新された入間人間の間にて『10巻は近い』かもしれないとの発言もございましたし、樽見が絡んでくるのは間違いないでしょう。と言いたいけど、9巻を予想した時にクリスマスイベントを樽見が見逃すはずがない!って啖呵切ってたのに大外れしたのが恥ずかしくて、あまり何も言えなくなってきている。10巻は多分おそらく樽見が絡んでくると思う!(盛大な保険)という事にしておきますね。10巻で樽見のクリスマス事情も知れると良いですな。

では皆様また会う日までおたっしゃで。( ・∇・)ノシ