ebiten0のブログ

時々書きます。百合が好き。

安達としまむらPOP UP SHOPイラストについて

やぁやぁ、皆さまごきげんよう。虫の居所が悪いえびてんです。

6月4日、TwitterにてPOP UP  SHOP様より書き下ろしイラストの安達としまむらグッズが販売される旨のツイートがなされました。今回はそのイラストについてなど諸々思っている事を書こうと思います。

(イラストはこちら↓)

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まず、皆様はこのイラストを初めて見た際どう感じられましたでしょうか?人によれば可愛いね!とか 嬉しい!という気持ちがあるかもしれません。しかし、私が初めてこのイラストが目に入った時、ため息が出ました。悲しいという感想でした。

Twitterなどでは安達としまむらがアニメを放送した事がきっかけで、安達としまむらに興味を持ってくれる方々が増え、イラストもアニメ放送前と比べて何百倍という程に増えました。これはとても喜ばしい事です。しかし、人の数が多ければ多いほどその分考え方や意見が増えるわけです。どういった安達としまむらが好きだとか、数々の意見があるのは当然の事です。時には安達としまむらのえっちな方面のイラストを描かれている方もいました。私はそれらを見ても、各個人の捉え方の自由だし、そういうものが好きならそれでも構わないと思って、自身と価値観が合わずとも、どう思っていようとも何も口を出さないようにしていました。私個人の考えを他者に向かって「これが正しい!」なんて押し付けるなんて絶対にしたくありませんからね。

しかし、もう一度聞きましょう。いえ、聞き直しましょう。『今回のこの安達としまむらイラストを初めて見て、安達としまむらを知らない人も含めて第一印象はどう感じると思いますか?』。

大半が『えっちだな』とか思うのではないでしょうか。これだけ肌色成分が多ければ当然でしょう。私は、各個人がそういったイラストを描くには私がどうこう言うものではないと思っています。しかし、『公式』がこういったイラストを描き、広めるのはどうかと思いました。勿論、中には好きだと肯定的な意見もあるでしょう。はい、これはただの私個人の意見にすぎません。ですが、強く言いましょう。『安達としまむらにこういうものは求めていない』。

 

いい機会ですので、ある程度思っている事を書いていこうと思います。イラスト繋がりで安達としまむら9巻の話もしましょう。皆さまご存知の通り、のん先生から代わり9巻の表紙はアニメのイラスト、そしてこの今回のイラストを担当している金子さんが描かれています。9巻発売された時もかなり色々と荒れたと思いますが、私はまだ安達としまむらを想って描いて下さっているのだから、文句は言うまいとショックを受けながらも受け入れようと思いました。しかし、アニメが放送されてから少ししてTwitterにて金子さんがこうツイートしたのです。

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アニメ化に合わせて描いただけと。……そうなんですか。挿絵はなかったけど、あくまでも9巻の表紙は安達としまむらの事を想って描いてくれていると思っていましたよ。でも、アニメ化を広めるためだけでしたか。継続はないという旨を伝えるだけならばアニメ化に合わせただけ、などとは言って欲しくはありませんでした。このツイートを見た時、別の方に担当していただけたらよかったかもしれないと一瞬思ってしまいました。好きな作品でこのような考えが一瞬でもよぎった事がとても悲しく思っています。

しかし勿論、アニメはアニメで楽しませていただきました。安達としまむらに興味を持ってくれる人がたっくさん増えて、それはもうアニメはすごいんだなと思いました。でも、アニメを見ていて思った方もいるんじゃないでしょうか。肌の露出が多くないかと。たしかに、そういう方面で攻めれば新規の方も多くついてくるかも知れません。『売れる』ため、そうするのでしょう。否定はしません。近代化が進む昨今では円盤もなかなか売れないのは事実ですし、少しでも振り向かせるために、というのもわかります。しかし、あまりにも露骨だなと。化粧水や水着のイラストでもそうでしたが安達としまむらを『お色気』で攻め過ぎていると思います。正直に言えば『実際安達としまむらの事を何もわかっていないんだな』と感じています。じゃあお前はわかっているのかと聞かれれば、勿論全て何もかも理解しているつもりはありません。それでも、安達としまむらはそういうものじゃない。という事は確信を持って言えます。金子さんにはもう少し安達としまむらへの理解を深めていただきたいものです。批判のような事を言ってしまいましたが、金子さんが描くイラストの全てが全て悪いなどと言うつもりは一切ありません。むしろ、素敵なイラストもいくつもあるのです。素敵なイラストを描けるが故に、露骨なお色気描写ばかり描いて広めるのは控えて欲しいなと思っているだけなのです。

 

 

ここまで色々と言ってきましたが、最も嫌だと感じているのはこういった公式のイラストにより、これから安達としまむらを知る人々がパッと見た時に『安達としまむらはこういうえっちなものなんだな』と判断され、認知されていくのがたまらなく悲しいです。人間は人を見かけで7割判断し、2割を内面で判断し、1割を内容で捉えると聞きました。それほど視覚からの情報は大きいものです。それは作品においてもかなり同じく影響されるものだと思います。イラストというのはそれほど大切なその作品の顔となるものです。故に、公式にこういったイラストをポンポン出されるのは悲しいです。実際、Twitterでは今回のイラストについて「このイラスト8巻の時のかも…!」のようなツイートも見かけ、本当に憤りを覚えました。新規を増やすことに専念するのは商業として仕方のないことかもしれません。しかし、こういった作品の内容を顔で勘違いさせるような事が起こって欲しくないのです。それに安達としまむらという作品には根強いファンもいます。アニメ化される何年も前から安達としまむらが大好きなファンがいます。新規の事ばかりでなく、そういったファンの事も少しは考慮して今後公式さんには活動して欲しいものです。

これだけ文句があるなら見なければいいじゃないかと思う人もいるかもしれません。しかし、私は安達としまむらが大好きです。もう他のどんな作品よりも大、大、大好きです。だからこそ、見過ごせない。深く考えてしまう。気にしてしまう。自分の解釈で、自分さえ理解できていれば他はどうでもいいなんて思えなくなってしまいました。色々な人に見てもらえる作品に成長したからこそ、大切にして欲しいのです。

 

 

 

あとがき

アニメ版の安達としまむらについて色々と言ってしまいましたが、コミカライズであるもけ先生には今のところ全く不安を感じていません。むしろ、崇め奉ってます。同じ水着というイラストでもえっちじゃない可愛さが凄く出ていて、コミカライズの内容に関してもしっかり原作を読んでくれているんだな、と感じさせられるくらい鮮明に丁寧に描かれていてほんとうに大好きです!なんて言うんでしょう…作品への愛を感じるのです。本当に好きで描いていてくれていそうで、この人になら任せられると読者の私は確信できるのです。のん先生もそれは然りでした。原作は原作、漫画は漫画、アニメはアニメ、とかなり割り切るようにしていますが新規に広がりやすいアニメだから今回のことは気になるという面もあります。どうか、アニメのイラストなどを見て安達としまむらはこういうものなんだと決めつけないように祈るばかりです。重ねて、ここまで読んで頂いたものは全て私個人の意見ですので他者の考えを否定するものではありません。ご了承を。アニメの2期も楽しみにまっておりますし、これからも、安達としまむらを皆さまよろしくお願い致します。